小学校は1キロメートルほど先にあった。

周りは全て田んぼ、取り入れの終わった稲の藁がきれいに積み重ねてあって、学校帰りの我々の格好の遊び場だった。

大きく積み重ねてある藁束を1本1本抜きながら洞窟を作ったり、抜き取った藁束を投げあったり、綺麗な藁束の山は、みるみる崩されて、何とも好き勝手をしていたものだ。

昭和30年代の秋、今の子供たちには経験のない遊びだろう。

一度、日本刀を持ったおじさんに追いかけられて、こっぴどく怒られた経験がある。

みんな同級生だったが、1番背の高い友達が上級生と間違えられていちばん叱られていた。

ずるいけど、ちょっとラッキーと思った。

あの頃は、周りの大人に、いろんな社会的経験や倫理観を教えられたような気がする。

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