徒然に

星空を初めて見上げたのは、4歳頃のことだった。すぐ近所の中学生「たけのぶちゃん」て呼んでたお兄ちゃんに「上を向いてみて」と言われて見上げた真正面に星がキラキラと光って「え?」と声を出したのを覚えている。昭和30年代の田舎道は漆黒の空だった。「星が7つ、ひしゃくの形に並んでるやろ?」と教えられて、瞬間、驚きよりも、ものすごく「不思議!」と思ったのをはっきりと覚えている。星空にあこがれを抱いた瞬間だった。
昼間の星
星の館の営業を開始し、なにか天文台で楽しんでもらえることはないかと思い、もしかすると昼間の星を見ることができるのではと思い立ち、65cm望遠鏡でしし座のレグルスを入れてみた。光ってる!青空の中にまるでダイヤモンドのようにキラキラと輝くその姿に驚いた。キレイだ!すぐ近くにあった火星を導入。おお!赤い、極冠が白い、かすかに模様らしきものまで見える!2重星ミザールさらにきれい。4等星は十分に見える!もしかしたらと思い勇気を出して水星を導入、ワオ!初めて見る半月状の水星が青空の中に!生まれて初めて水星を見た。やはり大口径、長焦点の威力に感謝
現在「星の館」の2階天文台にお越しいただいた方にこれらの昼間の星を見ていただき、そのあと、ドームを閉めて、プラネタリウムまがいの映像もご覧いただいている。お越しいただいた方のなかには、昼間は星は無いと思っておられる方もいる。太陽が明るいので、星は隠されていることを説明し、夜、天の川が見えにくくなっているのも夜間の街灯や無駄な光のためであることなどを話させてもらっている。町ぐるみで星空を大事にされている岡山の美星町の話などもさせていただき、丹波もと願っている。
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